漆ぬり
2020/10/06
一口コラムは鉄部塗装のケレンについて
漆塗り
手間とその技術
趣味で漆塗りをされている方と話す機会がありました。本格的なものではなく、ご趣味で作られているものに漆を塗っているとのことでした。「手作りのウキとかで使う、まぁたいしたことないまね事みたいなやつでもな、、」といわれながら教えてくれました。
まずは#320くらいのヤスリで(やすりの番手。数字が少ない方が粗い)磨いてから塗る。そして次は#600で塗料が落ちるくらい磨く。また塗る。また番手をあげて磨く。塗る。を#2000まで繰り返すのだそうです。静電気でしょうか、、埃が付着しやすいので、おそらくプロは専用の密室でやってるのとちゃうか、、とのことでした。服の埃などもすぐに付着するので上半身裸でするとのことでした。繊細なうえに手間がものすごくかかるそうです。
下にケレンについて書きますが、密着度を上げるためにやすりで磨くというのは塗装の基本的なことではありますが、手間と技術。伝統工芸のすごさを垣間見た話でした。